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「初春の本流を釣るキャリバー85」
解説=伊藤大祐
まとめ=丹 律章

キャリバー85スペック:全長=85㎜、自重=16gと20gの2タイプ、価格=1,850円+税、発売予定=2018年12月


【ウッド85より水切れのいいインジェクションミノー】

キャリバー85は、イトウクラフトから発売される新作のサクラマスミノーだ。サイズは85㎜で、重量違いの2サイズが用意される。形と大きさだけを比べるとウッド85に近い。

――まずは、このルアーの開発理由から教えてください。

「かつては『蝦夷』と『山夷』のシリーズに、サクラマス用インジェクションミノーのラインアップが4種類あったんですが、それらは今は製造しておらず、現在までインジェクション(プラスチック製)のサクラマス用ミノーがない状態になっていたんです。2011年に発売したウッド85は確かにいいミノーですが、単価が高くて根掛かりしたときの損失が痛い。ユーザーの方にボトムをきっちりと攻めてもらうためにも、イトウクラフトのラインナップの中に、もう少しお財布にやさしいサクラマスミノーを加えたかったというのが、理由のひとつです」

ウッド85は3,400円。インジェクションなら1,000円台後半だ。1個だけ買うなら、その差は大したことはないが、数種類カラーを揃えて、なおかつ根がかった際のスペアを考えると、大きくなってくる。

「それと、ウッド85の開発当時は、秋田県のサクラマス解禁が6月で、水量の落ちた初夏の釣りを想定していました。けれど、2015年に秋田県のサクラマス解禁が4月1日に変わって、釣りの開始が2か月早くなったことで、雪シロがガンガン出て、増水した川を攻略する必要が出てきたんです」

――増水時の本流には、どういう性能が必要なのでしょう。

「キャリバーとの比較でいうと、ウッド85はややウォブリング寄りのアクションです。渓流用の蝦夷ファーストみたいなイメージの動きです。派手でダクダク感の強いミノーといえます」

――ダクダク感って言葉、初めて聞きますが(笑)。

「えー! 使わないですか。ダクダク感。リップに掛かる抵抗が手元に伝わる感覚です」

――ブルブル感?

「ブルブル感の、もっと強いやつです」

――それはどこの表現? 神奈川じゃいわない。東京でも大阪でも、多分通じない(笑)。でもまあいいです。ダクダク感でいきましょう。

「……(笑)そのダクダク感が強いと、水量の多い押しの強い流れの中では、釣り人が疲れちゃうんです。だから、水切れを良くして、ダクダク感をちょっと小さくして、ウッド85よりウォブを弱めてウォブンロールに近いようなアクションにしたんです。16gと20gでもアクションを少し変えていて、16gより20gのほうが、より水切れがよくロールを強めてウォブを抑えました。20gのほうがより遠投、押しの強い大場所を想定しているので。押しの強さに対して適した振りのリズムを刻むように設定しているので、泳ぎを見てドキドキゾクゾクしてくれるかと」


【フラットボディ、フラッシング、ハンプバック】

――重さの話が出たので、重量設定について伺います。キャリバーが16gと20g、ウッド85が14gと18gなので、キャリバーの登場によって、85㎜のサクラマスミノーが、16gから20gまで2g間隔で揃ったことになりますが。

「これは偶然なんです。テストしていった結果、こうなっただけです」

――大きさの85㎜はウッド85に揃えたんですよね。

「それも、最初は違ったんですよ」

――新しいルアーを作ろうと思った時に、85㎜という枠があれば、それに適した重さというのを作ってテストしていくという順番になると思うんですが、85㎜ありきでないのなら、大きさは90㎜でもいいし80㎜でもいい、重さも自由に設定できる。最初は何から決めていったんですか。

「最初に決まっていたのは3つ。フラットボディ、フラッシング、ハンプバックのフォルムということでした」

――なるほど。

「まず80㎜を作ったんですけど、ハンプバックの具合が気に入らなかった。体高が低いとフラッシングが足りないじゃないですか。でも、高過ぎると体高と全長とのバランスが崩れてしまう」

――そのバランスは、数値的なものでしょうか。

「今まで様々なヤマメやサクラマスを釣ってきた経験などから、魚にもルアーにも理想のフォルムがあるんです。フォルムのカッコいい28センチのヤマメと、フォルムがイマイチの尺ヤマメを比べたらなら、小さくてもフォルムが良いほうが好きですし。同じ意味で、ルアーにも、全長に対して理想的な体高というのがあります。それは、数値ではなく自分の頭の中にあるイメージです。もう一つ言えば、僕はルアー個体だけでデザインを考えたことはなくて、釣り上げた魚とルアーを一緒に撮影することを想定してルアーをデザインしています」

――80㎜という長さの中で十分なフラッシングを体高で稼ぐと、フォルムが今ひとつだったと。

「そうですね。下品な感じがした。それで、次に85㎜にしてみたら、そのバランスが取れたというわけです。考えてみれば、ウッド85もハンプバックフォルムでフラッシングのミノーですから、85㎜というサイズに行きついたのは必然なのかもしれません。90㎜で理想的なフォルムのハンプバックにすると相当大きく見えるルアーになるし、重量ももっと乗せなくてはならないだろうから、アクションさせるのも大変かもしれないし」

――85㎜というサイズが決まったら、次は重さですか。

「そうですね。まずは、85㎜で20gくらいのものを作ろうとしました。それで、19gから22gまで1g刻みでプロトを作ってみて、一番しっくり来たのが20gでした。次に少し軽いラインナップも作ろうと、14から17gまで作ったのかな……その中で16gがいいとなって、だから、キャリバーもウッド85も、重いのと軽いので4g違うんですが、そこも偶然なんです。作っていく中でベストなものを選別したらこうなったということです」


【レンジを維持するための後方重心】

――16と20gの、2つのキャリバーの使い分けを教えてください。

「川の流れの押しの強さによって、16gと20gを使い分けしていただければと思います。先ほど説明した通り、20gのほうがロールを強めて少しウォブを抑えてあります。自重もあるし、重心も後方にあるので飛距離も出ます。重心が後方にあるのは、飛距離の他に押しの強い流れでもレンジコントロールをしやすくするためです」

――リア重心のほうがレンジコントロールしやすいというところを説明してもらえますか。

「スレたサクラマスが定位する場所って、だいたい決まっているわけじゃないですか。だから、キャストしたあと、適当にリトリーブしていたのでは釣れないわけです。サクラマスの着き場を想定して、まずはその場所にルアーを沈ませながら送り込むわけですが、重心が真ん中でミノーが水平姿勢をとっていると沈みが悪いんです。流れが強いとなおさら沈まずに下流に流されてしまう。うまく、ボトムまで沈めても、アクションをさせてラインを張るとラインの浮力やらなんやらでミノーは少し浮いてしまいます。だから、レンジをキープするために再びフォールさせるんですが、ここでも後方重心のほうが沈みのコントロールが容易なわけです」

――サクラマスの目の前で、ヒラ打ちで誘うこととフォールを何回か繰り返すわけですね。

「そうですね。20gはとにかく押しの強い流れを想定しているので、そんなバランスですが、16gのほうはもう少しマイルドで、20gよりは重心も中心よりで、テールを振る動きがやや大きい」

――中小河川のサクラマス用に、もっと軽いキャリバーの予定はありますか。

「阿仁川でも20gが必要な状況すらあるので、16gでかなりの河川をカバーできると思いますが、可能性としては、もう少し違うバージョンが発売になることは考えられます」

――キャリバーは固定重心ということですが、渓流用ではなく、本流のサクラマス用で重心移動がないのは珍しいのでは?

「キャリバーはそもそも自重があるので、飛距離は余裕のぶっ飛びでちゃんと出せます。リア重心というのも飛距離確保に役立っています。全体の重心に対してアイとかのバランスも調整してアクションを犠牲にせず飛距離を確保させています。使ったら驚くんじゃないですかね。固定重心で十分なほどの飛距離が出るので。手返しも早いですし。ただ、今後もしキャリバーのフローティングモデルを出すことになったら、重心移動は必要になると思います」


【開発者の苦悩】

――キャリバーという名前について聞かせてください。

「Caliberというのは、銃の口径とか能力とかという意味があって、音としても気に入ったんですが、もしかしてスラングで変な意味があったり、そういうのって分からないじゃないですか。だから、知り合いを通じて、ネイティブスピーカーのアメリカ人に、Caliberという単語がルアーの名前として変じゃないかどうか、確かめてもらったんです。結果、特に変なスラングもネガティブな意味もないってことで、この名前が採用になりました」

――では最後に、開発の途上で、特に苦労したことがあったら教えてください。

「ルアー開発って、フォルムやリップ角度、ウェイトの配置とか、すべてが同時進行なんです。そこは大変なんですけど、それはどのミノーでも同じことですから、苦労するのは当たり前で……。苦労っていうより……釣りがどうしても開発者目線になってしまうのは、ちょっと困ることがありました。それがなければ、もっとマスが釣れていたと思うんです」

――どういうことですか。

「釣りをしていて、たとえばキャリバーの16gでマスがチェイスしてきたとき、これは釣れるマスだなって感じても、釣るための釣りを続けるというより、違うルアーのテストをしてマスの反応を観察してしまうんです。スイッチの入ったマスをいったん冷めさせて、またスイッチ入れるためにはどの性能が必要なのかとか、95㎜の山夷を入れたらどうなるんだろうとか。そうやってテストしていく中で、85㎜というサイズがやっぱりいいんだなと確認出来たり」

――釣ることよりも、ルアーのテストが優先されるわけですか。

「そうなっちゃいますね。マスを釣るに必要な要素を少しでも多く凝縮させてあげたいしね」

――より良いルアーには近づくけど、マスには近づけないわけですね。

「そうですね(笑)釣れる魚を無駄にすることも多いので今まで勿体無いことをしてきていることは確かですね。釣ることも大事ですけど…魚の反応や性能を突き詰めるのも楽しいんですよ。(笑)」

――今度サクラマス釣りに行った時、全然釣れなかった日には、僕もそういう言い訳をするようにします(笑)。
 

「山夷50SタイプⅡが切り開く新たな可能性」 
2012.08.09 解説=伊藤秀輝


 速く複雑な流れの中でもバランスを崩さず、安定してアクションを刻み、とりわけサイド~ダウンの釣りで威力を発揮するモデル群が山夷だ。
 2012年夏、その山夷シリーズに新たなモデルがラインナップされる。山夷50Sのヘビーシンキングバージョン、山夷50SタイプⅡである。ウエイトは既存の山夷50Sが3.5gであるのに対して、今回リリースされるタイプⅡは4.5gに設定された。
 このニューモデルのコンセプトを伊藤秀輝に聞いた。

―― もともと山夷は、そのスリムなシルエットとウエイトバランスによって飛行姿勢が良く、飛距離の稼げる設計になっていますが、今回のウエイトアップでさらにキャスタビリティーに磨きがかかりました。やっぱりこの飛距離というのは、ルアーを選択する上でとても大きな要素だと思います。

伊藤 確かに、飛距離が出ることでマイナスは何もないからね。プラスしかない。まず、飛行姿勢がブレずにきれいな弾道で飛ばせるということは、それだけピンスポットへのコントロール性も高まって、遠目のポイントを正確に打つことができる。そして、この山夷50SタイプⅡの飛距離は、5㎝ミノーでありながら渓流域はもちろんのこと、本流の釣り場までカバーしてくれる。

―― 本流用のプラグとしては、兄貴分的存在の山夷の68mmや蝦夷の65mmサイズがありますよね。これらとの使い分けはどうしたらいいのでしょう。

伊藤 本流の釣り場では、当然7㎝クラスのアピール力が必要な場面は沢山あって、例えばアメマスとかサクラマスとか、遡上系のヤマメとか、そういう遡上の状態にある魚を狙うなら、68mm、65mmサイズのミノーの有効性っていうのは絶対にあるけど、魚がその場所に居着いて、特に警戒してスレが増してきているような状況では、ルアーのサイズを落として魚の警戒心を不必要にあおらないような釣りが求められることもある。さらに山夷50SタイプⅡなら本流でも、ショートロッドとの組み合わせで、より機動性を生かした細やかな誘いが展開できる。本流での繊細な攻め方の面白さが生まれるし、本流釣りの可能性がいっそう広がるよね。使うロッドは河川規模に応じて、ゴーイチでもゴーロクでもいいし、本当にストレスなく飛ばせるミノーだからベリーにトルクのあるロクマルでも、ぜんぜん問題なく扱えるね。

―― では次に泳ぎについてですが、動画を見ても分かるように、何と言っても山夷ならではの『流れに対する強さ』がさらに強化されてますね。

伊藤 この性能は実際に使ってもらえば、すぐによりハッキリと実感できると思うよ。どんな複雑な流れのなかでも、本流の押しの強い流れでも、それから不意に底石に当たったりしても、ヘンにコケたり水面から飛び出したりせず、きれいに流れを泳ぎ切ってくれる。しかも、ショートリップでありながら足下まできっちりとレンジをキープしながら引いてこれる。例えば逆光時や川に濁りが入っている時、あとはロングキャストしたその先というのは、なかなか水中のルアーを目視するのが難しいものだけど、そんなシチュエーションでも安心して使えるミノーだよ。そして、それだけの安定性を備えながら、ロッドワークで操作できるレスポンス性能もきちんと残してあるから、ギラギラと派手にアクションを加えて魚を誘うこともできる。どのルアーでもやっぱりこの操作性というのが、釣りの楽しさを生むし、釣り人がより高い技術を求める上でも絶対的に必要なものだと思う。ルアーのセッティングにおいて、そこは絶対に外せない部分だよ。

―― その性能を生かした使い方、ポイントの狙い方という面ではどうでしょう。

伊藤 例えば蝦夷のファーストモデルと比べてみると、ファーストの場合は薄型のフラットボディを生かして、角度のあるヒラ打ちを魚の捕食範囲内でしつこく決めるためのセッティングだから、点で止めてじっくり誘う釣りに適してる。アップストリームや止水域で、狙いを定めて魚を挑発するような、一気に魚のテンションを高めて口を使わせる釣りだよね。
 それに対して山夷50SタイプⅡは、魚の着き場がそこかしこにある長い瀬が続くようなポイントを、手返し良くスピーディーに探っていく釣りに打って付け。速い流れが複雑に絡み合う難しいポイントでも、ルアー自体の性能がオートマチックに魚を誘ってくれるから、釣りがすごくラクなんだ。で、ラクに誘いを展開できるということは、それだけ余裕が生まれる。魚を誘いながら、より水中のサインに集中できる。微かな違和感も的確に拾って、素早くアワせることができるんだよ。

―― 確かに蝦夷のファーストと山夷とでは、ボディ形状からして丸っきり違いますし、泳ぎも使用感も異なりますから、それぞれに合った使い方があるんですね。

伊藤 ボディ形状の違いについてもう少し突っ込んだ話をすると、ファーストの薄型フラットボディと角度のあるヒラ打ちはさっきも言ったように、魚の闘争心を掻き立てるのに大きな有効性がある。一方、山夷の細身のボディ形状には、魚の『食性』を引き出して口を使わせるという意図もあるんだ。トラウトがルアーにバイトする理由には、大きく分けて、闘争心からの興奮と、エサを取るという食性からの興奮、その2通りがあるんだよ。山夷は細身のぶん、フラッシングの面積は小さいけども、食性からの興奮で食わせるには、山夷のスリムボディにずっと分がある。これも紛れもなく、魚の習性を利用した釣りなんだ。

 ぶっ飛び仕様で、流れに無類の強さを発揮する山夷50SタイプⅡ。このルアーの登場で僕らの釣りはまたひとつ進化する領域が与えられたことになる。それは間違いない。各地の渓流で、そして時に本流で、その細身のボディに秘められたポテンシャルがきっと素晴らしい出会いをもたらしてくれる。






 

「山夷68S タイプⅡの新たなる挑戦」  
2010.09.23 聞き手=丹律章


■「山夷」というルアーについて

 この夏の驚きは、「山夷68SタイプⅡ」である。
 渓流のメインサイズ50mmよりやや大きめの68mm、深めのタナを探れるタイプⅡの設定、そして何より、「蝦夷」ではなく「山夷」。
 なぜ今、「山夷」の「タイプⅡ」なのか。その理由を伊藤秀輝に聞いた。

――「山夷68SタイプⅡ」が発売になると聞きました。一般的なシンキングミノーよりさらに沈みの早い、いわゆるヘビーシンキングモデルのミノーを、イトウクラフトでは「タイプⅡ」と呼んでいるわけですが、まずはその「タイプⅡ」という部分よりも先に、「山夷」というルアーシリーズについて、「蝦夷」のシリーズと比較しながらその位置づけを教えてください。

伊藤 イトウクラフトでは、「蝦夷」と「山夷」という2つのミノーシリーズを展開しています。「蝦夷」というのは、アップストリームや堰堤などの止水域といった水流抵抗の少ない場所で、より派手なアクション、切れのあるヒラ打ちと大きなフラッシングで魚を誘うというのが基本コンセプトです。それに対して、「山夷」は流れを横切らせたり逆らって泳いだりしながら、アピールするルアーなわけです。強い水流抵抗を受けても水面から飛び出すことなく泳ぎ、なおかつその中で魚を誘うことができるんです。

――アップストリームで使うミノーと、サイドやダウンクロスで使うルアーは、そもそも考え方からして別物であるということですか。

伊藤 もちろんどちらも使えるルアーという設定や、考え方もできますが、汎用性を求めると、どうしてもどっちつかずになってしまいがちです。2つの性能を高次元でバランスさせることは理想ですけれど、アップもダウンクロスも両方とも100点のルアーというのは難しい。中間を狙ってどちらでも使えるルアーにすると、今のスレたフィールドでは、どちらにも使えないルアーになってしまいがちなんです。

――それで、ダウンクロスやサイドで使う場合に、理想的な動きを持ったルアーというのが、「山夷」のシリーズであるということですね。

伊藤 そうです。流れを横切らせながらトゥイッチしてフラッシングで誘ったり、あまりリールを巻かずにドリフトさせながら、ロッドアクションを加えたり、そういう使い方を得意としているミノーです。そういう性能を突き詰めた上で、できる限りアップストリームでのアピールも盛り込みましたので、アップの釣りも可能ですけど、やはり「山夷」はサイドやダウンの釣りを第一に考えたミノーなんです。

――68mmというサイズについて、そのサイズ設定の理由を教えてください。

伊藤 小渓流だと50mmというのが定番サイズでいいと思うんです。飛距離も十分だし、場所も狭いからアピールもその程度でいい。ところが、本流やそれに類する大場所になると、飛距離もさらに必要だし、広くアピールするために、動きやフラッシングという部分でもより派手さが必要だと思うんです。

――「蝦夷」は50mmの上が65mmですが、「山夷」は68mmです。この差3mmに意味はあるんでしょうか。

伊藤 初めは「山夷」も65mmで考えてたんですけど、流れに強い性能を持たせるために、「蝦夷」のように体高が高くできないんです。だから、体高を低く抑えつつもフラッシングの面積を確保するために、長さを3mm長くしたわけです。たった3mmでも横から見たフラッシング面積は違いますから。しかも、全体のシルエットがより細身になり、また浮力とのバランスや飛距離も含め、トータルバランスに優れたデザインになりました。


■ヘビーシンキングの性能を手にした「山夷」

――「山夷68S」は6g。それに対して「山夷68SタイプⅡ」は7.5gです。この2者では、どのような違いがあるのでしょう。

伊藤 まずは飛距離ですね。大体、1.3~1.4倍の飛距離アップができると思います。これは、1.5gの増量ももちろんですが、ウェイトのバランス変更も効果が大きいですね。「山夷68S」よりも、ややウェイトの中心は後方よりになっているんです。もちろん後方であればあるほど飛距離的には有利なんですが、あまり後ろだと泳ぎの立ち上がりが悪くなる傾向がある。そのバランスがひとつの勝負どころなんです。この絶妙なバランスをとることが、このミノーを作るうえで難しかったことのひとつです。しかも、「山夷68SタイプⅡ」のボディは「山夷68S」のものと全く同じなんです。リップまで同じ。これは、元々の「山夷」のボディがいかに優れていたかという証明でもあります。

――これまで「タイプⅡ」は「蝦夷」で2種類発売してきましたが、今回は「山夷」シリーズでの発売になりました。何故「蝦夷」ではなく「山夷」だったのでしょう。

伊藤 これまで私は、大きなヤマメを狙って渓流も本流もどちらもやってきたんですが、雑誌などの影響なのか、どちらかというと小渓流、アップストリームの方がイメージが強かったと思うんです。もちろん渓流のアップも好きなのはもちろんなんだけど、もう少し規模の大きな本流のヤマメも好きなわけで、去年ぐらいから、本流への思いがどんどん強くなってきたんです。それで、本流用の新しいミノーを考えたときに、流れを切って泳ぎながら魚を誘うことができる「山夷」で、タイプⅡを作ろうと思ったわけです。サイドやダウンで使う性能では、「蝦夷」より「山夷」の方が優れているわけですから。

――サイドやダウンで使うことに特化したミノーには、具体的にどんな性能が必要なのでしょう。

伊藤 ある程度強い流れの中に入れたときに、バランスを崩して流れから飛び出ないこと。その流れの中で、トゥイッチングしても安定してアクションすること。変に浮いてきたりイレギュラーに上下運動したりせず、ある程度は一定のタナをキープすることでしょうか。

――流れの中で飛び出さないミノーは、過去にもいくつか存在しました。

伊藤 飛び出さないだけなら比較的簡単です。アクションを弱めに設定して、バランスを重視してやればいい。でも、私はダウンでもヒラ打ちとかアクションをさせたいから、そこの設定が難しいんです。ロッドアクションを加えれば、「蝦夷」ほどではなくても派手にアクションする性能を持たせながら、サイドでの使用にプライオリティを置いて、流れに強いミノーにするのが難しいんです。

――アクションしすぎると飛び出ちゃうということでしょうか。

伊藤 うーん、説明が難しいんだけど、ヒラ打ちっていうのは、ルアーが一瞬倒れることでしょ。ってことは、それまで普通に泳いでいたときは下を向いていたリップが、横を向いてしまうわけです。そうすると、タナをキープするために下方向へ掛かっていた潜ろうとする力が無くなってしまって、表層に浮いてきたりするんです。だから、ダウンでトゥイッチングをすると、いいタナを外れてしまうルアーが多いんです。

――では、倒れないように設定すればいいということでしょうか。

伊藤 それじゃ泳がないルアーになっちゃうから(笑)。ミノーが平ウチをしないということではなくて、ミノーは倒れるんだけど、戻るスピードが早いのが「山夷68SタイプⅡ」なんです。だからこそ、潜る力をキープできる。浮いてこない。それと、「山夷68S」に比べると、ローリングからややウォブリング方向に動きを振ったことも、タナをキープできる理由ですね。まあ、口で説明するよりも、一度使ってもらったら分かると思いますけどね。

――7.5gという重量は、渓流で使うルアーにしては結構な重さですが、これに適したロッドはどんなものがオススメですか。

伊藤 ULXが一番いいと思います。ULでも投げられないことはないけれど、ベストはULX。長さはフィールドの規模によって、ゴーイチでもゴーロクでもロクマルでもいい。強めのロッドを使って、本流のガンガン太い流れを、この「山夷68SタイプⅡ」で攻めて欲しいですね。

 言われてみれば確かに、伊藤さんに本流のイメージは薄い。僕が一緒に釣りするときも、ここ数年案内してくれるのは小さめの川が多く、僕はいつも「蝦夷50Sファースト」を使って釣りをしてきた。
 だから正直言って、僕はこれまで「山夷」を使ったことは数えるほどしかない。けれど、開けた本流が楽しいのも確かだ。ちょっと長めのロッドを使って、上流域ほどにはアブの猛攻にも悩まされずに釣りをすることは、思いのほかいい。
 「山夷68SタイプⅡ」を手に入れて、本流を釣り歩いてみるのも悪くない。「ULX」を購入するかどうかは、ちょっと悩みどころだが。

 

「65ファーストが帰ってきた」  
2010.05.28 聞き手=丹律章

 イトウクラフトが釣り道具の販売を始めたのは2002年。この年に発売になったルアーの中に、「蝦夷65S」があった。
 形状は、体高があって上から見ると平べったい、いわゆる薄型フラットボディ。リップに受ける水の抵抗で派手なヒラ打ちアクションを演じ、アップストリームや、止水域でのアピール力に優れた、同時期に発売された50Sと同じデザインのミノーだった。
 その65Sが復活する。正式名称「蝦夷65Sファースト」。このミノーのコンセプトを伊藤秀輝に聞いた。

――「65ファースト」について伺います。アクションなどは、「50ファースト」に似ていると思うのですが、ひとまわり大きな分、重量もあるわけですし、「50ファースト」が小さめの渓流であるなら、「65ファースト」はやや大きめの渓流、もしくは本流で、ということになるのでしょうか。

伊藤 その使い方は間違っていないと思います。さらに言えば、止水も得意としますから、ダムのバックウォーターでアメマスやサクラマスを狙うときも適していますし、渓流を釣り上がっているときに出会う堰堤の周辺、堰堤上のプールなどでも、威力を発揮すると思います。使うロッドも、2002年には無かった「ULX」というシリーズがありますから、この「65ファースト」を快適に操ることができると思いますね。

―― 飛距離は、「50ファースト」との最大の違いであるということですね。

伊藤 大きめのルアーは、イコール大場所というイメージを持ってしまいがちですが、アピール力を利用した使い方というのもあります。小さな渓流では、多用するのは5cmクラスだと思うんですが、たとえば、あるスポットで5cmミノーで魚が出なかったとき、あえてミノーのサイズを上げてやるのが有効な場合があります。魚がスレている場合、サイズは下げるのが確かにセオリーかもしれませんが、あえて大きめのルアーのアピール力で、魚の活性を上げて、それまで見向きもしなかった魚を反応させるという使い方もあるんです。だから、小渓流でも「65ファースト」は持ち歩くべきですね。特にイワナは、大きなルアーの方が反応するという傾向もありますから。

―― 65ミリというサイズでは、同じ蝦夷シリーズには「蝦夷65S」というミノーもあります。このタイプ違いの使い分けはどうすれば良いでしょう。

伊藤 「65S」は、より安定性が強くて逆引きにも強いミノーですから、サイドおよびダウンでの釣りには、「65S」の方が適しているかもしれません。ただ、ダウンの釣りとひとくちに言っても、押しの強さは色々ですから、雪代のガンガン出ている本流では、どんなミノーでも釣りにならないという状況もあるし、「65ファースト」が普通に逆引きできる流れもあります。傾向としては、「65ファースト」より「65S」の方が、逆引きには強くて、楽なルアーと言えるでしょう。

―― 楽と言うのはどういう意味でしょう。

伊藤 ある程度強い流れでも、「65ファースト」をダウンとかサイドで使うことはできるんです。キャストしたら、すぐにリーリングせずに、流れの中をドリフトさせながら、糸ふけを取りつつトゥイッチングを入れてアクションさせます。そして、魚が着きそうなスポットで食わせるためのアクションを加えるわけです。ただ、これには、リールを巻きすぎてもダメだし、ラインスラックを出しすぎてもいけない。ラインスラックを常に微調整しなければならないので神経を使います。これが、「65S」なら楽にできる。「65ファースト」ほどシビアな調整がいらないんです。

―― 万能型の「65S」に比較すると、「65ファースト」は多少ピーキーに仕上がっているわけですね。

伊藤 確かにピーキーという表現は間違っていないと思う。でも、ピーキーであるだけではなく、ドリフトさせながら、ここ!っていう場所で止めて、ヒラを打たせて、魚を誘い出す釣り。これを最も得意にしてるミノーなんです。50も65も、ファーストの開発に関しては、その性能を一番重要視しました。

―― その「65ファースト」を伊藤さんは、どんなシチュエーションで使おうと思っていますか。

伊藤 これからアユが放流されて、トラウトがフィッシュイーターになっていくので、その時期に、渓流、本流の堰堤、プールなんかで使うといいかもしれないですね。これはアユという季節独特の食性を利用した釣りです。それと、これから夏にかけて縄張り争いを意識させた、ヤマメを怒らせる釣りにも有効です。65ミリというサイズのアピール力を利用して、トラウトの闘争心のスイッチを入れてやる。スイッチを早く入れさせる。どちらの釣り方もヤマメには効果があります。


 

「蝦夷50Sファースト・タイプⅡ」 
2009.08.25 聞き手=丹律章

 予定では2009年秋、イトウクラフトはミノーの新作を発売する。それは、「蝦夷50Sファースト・タイプⅡ」。派手なヒラ打ちアクションで渓流魚を誘うファーストのヘビーシンキングモデルである。


――このミノーは、2008年の秋に発売になったファーストのヘビーモデルということですが、このタイミングで「蝦夷50Sファースト・タイプⅡ」を出す理由は何なのでしょうか。

伊藤 もちろん、他の仕事が軌道に乗って自分自身が何から何までやらなくてもいい状況になってきて、新作に取り組む余裕がある程度できてきたというのもあるんですけど、このヘビーシンキングモデルの構想は、最初からあったのものなんです。

――最初というと、具体的にはいつのことでしょう。

伊藤 2002年以前ですね。2002年に、一番最初にうちで出したルアーが「蝦夷50S」で、これを「初期型」と呼ぶとすると、その発売時にはヘビーシンキングを考えていました。初期型とファーストは、同じ金型を使っていて、型は全く同じものなんです。ファーストは自社で塗装などをしていますし、フックなども少し違うので、製品としては全く同じではないんですけど、プラスチックの型の部分は全く同じです。ファースト・タイプⅡも同じ金型で、つまり、初期型もファーストもファースト・タイプⅡも同じ金型で作っているということです。ファーストとファースト・タイプⅡとでは、ウェイトの数が違うんですけどね。ウェイトの数が違っても対応できているのは、金型を起こす時点で、こういう構想があったからなんです。

――つまり、初期型を出す時点で、すでにヘビーシンキングミノーを考えていたので、2002年の段階から、現在のファースト・タイプⅡ用のウェイトルームを既に作ってあったということですか?

伊藤 そうです。初期型でもファーストでも空いていたウェイトルームが、やっとこのファースト・タイプⅡで使われることになりました。

――最初から考えられていたファースト・タイプⅡよりも、ファーストじゃない方のタイプⅡ、つまり「蝦夷50SタイプⅡ」が先に発売になったのはどうしてですか?

伊藤 イトウクラフトでは、2002年からアップストリーム用のルアーとして、初期型を売り出したんですが、当時はダウンクロスとか、サイドとかの釣りをする人が多くて、初期型は使いにくいというユーザーの声が強かったんです。それで、蝦夷を初期型からダウンクロスなどでも使える汎用性の高い、今の「蝦夷50S」にモデルチェンジしたんです。その流れで、「蝦夷50SタイプⅡ」の方が先に発売されることになりました。

――このタイミングでファーストのヘビーシンキングを発売したのは、一般ユーザーの釣りに、以前よりアップストリームの釣りが多くなってきたということでしょうか。

伊藤 比率とかそういうことは分かりませんけど、増えているとは思います。その影響で、ファーストも2002年当時の初期型よりは支持されているのではないかと思っています。もちろん、ダウンクロスの釣りとアップの釣りと、どちらがいいとか、そういうことではありません。釣りには種類があって、それぞれに適したルアーがある。そして売れ行きを見ていると、2002年よりはアップストリームのルアーを使う人が増えたなというのが私の印象です。

――ファースト・タイプⅡのスペックを教えてください。

伊藤 5センチで、4.4gです。ファーストが3.7gだから、0.7g重いことになります。

――では、根本的な質問を伺いますが、こういったヘビーシンキングミノーというのは、どうして必要なのでしょう。何がアドバンテージでしょう。

伊藤 まずは飛距離がありますね。10年前より魚がスレてきているから、遠くから狙った方がいい。だから飛距離が出るというのは圧倒的に有利な点です。それから、ユーザーもより飛距離の出るものを望んでいる気がするんです。ミノーの飛距離と泳ぎというのは、基本的には反する関係にあって、飛距離が出るような設定にすれば、その分泳ぎがおとなしくなってしまうし、その逆もある。片方をできるだけ消さないようにしながらもう一方を伸ばすというのも技術だったり経験であったりするんだけど、基本的には反対のことなわけです。だから、なんていうかな……イメージとして、飛距離と動きの総量を20としてね、飛距離10、泳ぎ10というのを基本線としたときに、私の個人的な好みでいえば、飛距離を多少犠牲にしても泳ぎをより重視したい、数値で言えば、飛距離7に対して、泳ぎ13みたいなね。ところが、現在の市場の要求は、飛距離13に、泳ぎ7ぐらいなんじゃないかなと思うんです。

――確かに、僕のような中の下程度のレベルのルアーマンには、ルアーの泳ぎよりも飛距離の方が使って分かりやすい要素ではあります。

伊藤 もちろん、単純な飛距離という以外にも、ウェイトがあるということはライナーでボサの下に入れるときにも有利だし、フォールスピードが速いと、魚がいると仮定したタナまでルアーを落とし込む時間が短くなるので、その点でも有利になります。

――蝦夷50SタイプⅡは5gですが、このファースト・タイプⅡは4.4g。同じヘビーシンキングで比較すると、ちょっと軽いですね。

伊藤 ファースト・タイプⅡはファーストと全く同じリップを使っているんですが、同じリップで、これが4.6gとか4.7gあったら、ルアーの泳ぎがだいぶ抑えられてしまうんです。もしその重量で泳ぎを出そうと考えたら、リップを長くするとか幅広にするとか、いずれ大きめにしなければならない。そうなると、抵抗が強くて泳ぎの切れが悪くなるんです。それにリップの抵抗で飛距離も落ちてしまいます。だから、泳ぎの切れ、飛距離などを考えると、同じリップで4.4gというのが、私の考えたベストバランスなんです。

――飛距離という点で、本流でも大きな武器となりそうですが。

伊藤 それは大きいですね。本流の太い流れにすっと入ってくれて、誘えるというのは本当に有利で、このルアーが今年の本流でのいいヤマメの釣果を支えてくれています。小さな渓流ではファーストに譲る状況もありますが、本流から渓流域まで活躍できるルアーに仕上がっていますし、飛び、泳ぎ、レスポンス性能と、完璧にバランスのとれた待望のミノーだと思います。ただ、どんなルアーでもアイ調整によって、泳ぎ、そして釣果は違ってくるわけですけど、特にこのミノーは、しっかりとトゥルーチューンをすることで圧倒的なポテンシャルを引き出すことができますね。

――このルアーの発売によって、渓流のヘビーシンキングミノーが2つになったわけですけど、ファースト・タイプⅡと蝦夷50SタイプⅡはどう違うのでしょう。

伊藤 飛距離はファースト・タイプⅡの方が出ますね。

――えっ? 蝦夷50SタイプⅡじゃなくて?

伊藤 単純な重量で言えば軽いけど、ボディやリップの形状、ウェイト位置などのバランスによって、ファースト・タイプⅡの方が飛距離は出ます。それと、蝦夷50SタイプⅡはやはりサイドとかダウンにも強い泳ぎ、汎用性の高いものを想定しているので、アップでの使い勝手ではファースト・タイプⅡになりますね。泳ぎに関して言えば、蝦夷50SタイプⅡの方は細かい動きが得意。キラキラキラキラっていう連続した細かい動きです。それに対してファースト・タイプⅡは、ひとつの動きが大きく、ギラッ、ギラッていう感じですね。言葉で表現するのは難しいですけど(笑)。大まかに言うと蝦夷50SタイプⅡは、すぐには怒らない魚を、何度も鼻っ面を通して焦らして釣るようなときに有効で、ファースト・タイプⅡの泳ぎは、比較的ヤル気のある魚に一発で口を使わせるようなときに効果的。もちろん状況によって違ってもくるし、もっと複雑な話になるケースもたくさんあるんだけど、いずれにせよその魚の性質にマッチしたアクションを演出するということは、すごく大事なことだよ。

 イトウクラフトの渓流用ヘビーシンキングミノーとしては、蝦夷50SタイプⅡに続いて2作目、5cmの渓流用ミノーとしては、バルサモデルや山夷も含めて、8作目となる。僕らユーザーにとって選択肢が増えたのは喜ばしいことだが、まずは使ってみて、その性能を確かめ、他のルアーとの差別化をすることがこのルアーを使いこなすための第一歩になるだろう。
 時間をかけて使い比べてみれば、ファースト・タイプⅡのアップストリームでの使いやすさ、魚の反応の良さに、きっと驚くに違いない。中の下の僕にも、ドカンといい魚が出て、その実力に驚愕したいものである。



 

「蝦夷50Sファーストモデル」 
2009.06.22 聞き手=丹 律章

 2008年の秋、「蝦夷50Sファーストモデル」が発売になった。これは、2002年に発売した初期型「蝦夷50S」の復刻版でもある。これまでこのウェブサイト内でも、2002年のモデルのことを「初期型」とか「Ⅰ型」とか呼んできたが、それと区別する意味でも、この文中では2008年のモデルを正式名称の「ファーストモデル」もしくは、「ファースト」と呼ぶ。
 自分自身の話で恐縮なのだが、僕は「初期型蝦夷」がとても好きだった。現在の型にモデルチェンジしてからも、自分のストックの中から大事に使い続け、時には一緒に釣りに行ったときに伊藤さんのルアーボックスから借りたり(もちろんそのまま返すのを忘れたふりするのだが)して、この「初期型」を偏愛してきた。その理由としては、現行の「蝦夷50S」に比べて、小さな力でヒラ打ちやダートをするそのアクション特性と、何よりそれがこれまで多くの魚をもたらしてくれた(ばらした魚も多数含む)その実績である。特に、水中を追尾する魚や動くルアー自体の現在位置すらも、よく確認できない僕にとって、そのカラーバリエーションの中で最も見やすいCTカラーは、伊藤さんからも「ほら、丹君の好きなやつよ」と言われるほどに、大好きなルアーであり色なのである。
 それゆえ、今回の「蝦夷50Sファーストモデル」の発売は、涙が出るほど(もちろん本当に泣くほどナイーブではないが)嬉しい出来事である。
 しかも、復刻といいながらも、「初期型」を超えた性能を有しているというのだから、その喜びはなおさらなのだ。

――「ファーストモデル」が発売になりました。まずは「初期型」と「ファースト」の違いを確認したいと思います。プラスチックのインジェクションプラグというのは、ボディの左右のプラスチックパーツを真ん中でくっつけて、その後で塗装したりスプリットリングやフックをつけたりして完成に近づいていくのですけど、そのプラスチックボディの部分は、金属製の型に樹脂を流し込んで作るわけですよね。つまりボディの形状はその金型次第ということですけど、使用する金型は同じものなでしょうか。

伊藤 そう。ウェイトを入れたり塗装したりする以前の、組み立てる前の半透明のプラスチックの状態では全く同じということになります。

――ウェイトはどうですか。

伊藤 全体の重さは同じです。でも、このルアーにはウェイトルームが2つあって、2002年の「初期型」には大きいのと小さいのと2つ入っていたんですが、鉛のウェイトの成型精度に多少問題があって、2つが干渉してしまったりしたことがあったんです。だから「ファースト」では、以前の2つをくっつけてひょうたん型の専用のウェイトにし、なおかつ、ウェイト自体にボディの形状に合わせたアールを持たせました。これによって、ウェイトをより動きの支点に集中させることができた。それに既成のウェイトではなくオリジナルウェイトを使ったという、作り手側の自己満足もあります。

――全体の精度が上がっているということですが。

伊藤 以前はOEM生産でしたが、「ファースト」は自社生産です。自分の目が届く範囲で、自分のチェックが行き届くなかで生産していますから、より手間を掛けて作ることが可能になりました。その結果、前より精度が上がって、動きにはより切れが出ました。

――確かに、同じプラモデルを作っても、作り手が違えば仕上がりは違うものになって当然です。ですが、ミノーのシルエットというか、ボディ自体が以前の「初期型」とが違うと思っている人も多いと聞きます。

伊藤 塗装によってもフォルムは変わりますからね。たとえば、塗装が終わったあとにウレタンでクリアコーティングを2度3度とやるわけですけど、あまり工程が多いと、それだけ人件費がかかるということになります。だから、安くあげようと思ったら、粘度の高いコーティング液にすればディッピング作業が少なくてすむ。経費削減という観点から見るとその方法がいいのかもしれないんです。でも、濃い液っていうのは乾燥の段階で下の方に溜まってしまうことが多いわけです。すると、頭を上にして乾かしたなら、ミノーの前の方と後ろの方とでは、コーティングの厚さが違ってきて、フォルムにも微妙に影響すると。そういう可能性が出てきます。

――自社生産にして、塗料にもこだわることができるということですね。それと、ミノーについているフックも前とは少し違いますね。

伊藤 自社生産するようになってから、渓流用のミノーには中細軸のオリジナルフックを使うようになっています。ハリ先がねむっていたりせずストレートのフックで、ゲイプとフトコロのバランスを独自にデザインしました。「初期型」と比べると、その点も変更ポイントですね。さらに、お客様からの要望が多かったこともあって、フック単体での販売も始めました。5センチサイズ用の#12で30本入りです。

――細かいところでいうとミノーの目も変わりました。

伊藤 以前はシールだったものをUV塗料のポッティングに変えたので、立体的な目になっています。外観で変わった大きな点のひとつです。

――見た目に華やかというか、輝きというか、塗装のクリアさ加減というか、そういうのが増しているように感じますが。

伊藤 アルミ自体も別のものを使っていますけど、アルミのなめしというかしごきでも、光り方が変わりますね。それと、エッジの効いた塗装というか、これは塗る人の技術の問題ですが、エアブラシのアクセルワークというかね。「ファースト」は、フォルムが薄いでしょ。だから、肩の部分というか背中と横腹の境目の部分、ここに直角に近い角度があるから、塗るのが難しいわけです。この部分がもっと丸みを帯びていればやりやすいわけですけどね。

 昨年の晩秋に発売になった「蝦夷50Sファーストモデル」。すでに今シーズンも初夏を迎えているので、このミノーを購入し使った人の中には、いい釣果を得た人も多いだろう。初期型の動きを思い出し懐かしく感じた人もいるだろうし、初期型との違いに驚いた人もいるかもしれない。
 アップストリームでのピッチの細やかなヒラ打ち、レスポンスの良いダート、ボトムから魚が湧き出してくると表現されたアクションは、今シーズンの渓流をさらに楽しくさせてくれるに違いない。
 僕自身、「初期型」を凌駕する「ファースト」の動きを堪能したい。何より、この発売によって、ルアーワレットの中の在庫を気にすることなく釣りができることを嬉しく思っている。     FIN




 

「Ⅰ型蝦夷50S、復刻」
2008.04.24 聞き手=丹 律章

 2002年に、イトウクラフトから発売されたⅠ型蝦夷(Ⅰ型とか初期型と呼ばれることが多いが、この文中ではⅠ型で統一する。復刻に向けての正式名称は未定)。
 2004年に現在の形の蝦夷に後を継ぐまでの2年間、このⅠ型は生産された。アップストリームと止水の釣りに突出した性能を持つⅠ型蝦夷は、当時主流であったダウンクロスの釣り人からはあまり評価されなかったが、アップストリーム愛好者からは、今でも根強い支持を得ている。ネットオークションなどではプレミア価格で取引されていることからも、それは伺える。
 姿を消してから4年。この秋、Ⅰ型蝦夷が復刻する。

――発売時期はいつになりますか。

伊藤 Ⅰ型の発売は、気持ち的には夏までにしたいけれど、今の仕事具合から考えると、結局秋ぐらいになるんじゃないでしょうか。

――このルアーを作った経緯を教えてください。

伊藤 Ⅰ型を発売したのは、2002年。それまでは、別のルアーを使っていたんですが、使い込んでいくうちにそのルアーの限界が見えてきたんです。それで、自分の釣りにはもっと適したルアーがあるって思うようになってきた。具体的には、薄いボディで平ウチアクションのルアー。こういうルアーはヤマメ釣りに効果があるというのが分かってきていたわけです。ボディの薄さというのは、フッキング率向上に役立ちます。ボディの厚さとフックの幅、この差が大きいほうがフッキングは良くなりますからね。体高がある扁平ボディは、平打ったときに、光の反射を大きくするからハイアピールになります。でも、当時はそういうルアーがなかったでしょ。だから自分で作るしかなかった。今でもそうだけれど、自分の武器になるものじゃないと私自身必要ありません。自分が欲しいものが無かったから作った。それが理由です。

――確かに10年位前のミノーって、細長いものが多かったですね。

伊藤 スプーンからミノーの釣りになって、さまざまなルアーで釣りをしてきて、細長いミノーを使っているうちにその限界が分かってきて、さらに釣りを続けるうちに、自分が求める形が出来上がってきました。それを具現化したのがⅠ型の蝦夷。Ⅰ型蝦夷の50Sと65Sは、その当時、自分がルアーに関して持っていたものを全て出し切ったルアーです。

――でも、市場の評価は分かれました。

伊藤 そう。分かってもらえる人からは高評価。サイドとかダウンの釣りをしている多数の釣り人からは、ぜんぜん使えないと言われました。当時はダウンの釣りが多くて、小河川でも釣り下ってくる人を良く見かけましたね。もちろん自分の場合も、状況に応じてアップの釣りにダウンとかサイドとかが混じることもあるし、それだって、Ⅰ型が使えないかというと、操作をきちんとすれば全く問題ないんですが、使い方が理解されていなかったんでしょう。そのルアーの一番いいパフォーマンスをするスピードというのを理解していない人が多いってことだと思います。

――そういう評価についてはどう感じましたか。

伊藤 もっと私のような釣りをする人が多いと思っていたから、当時のこの反応は、とても寂しかったですね。

――そして、2004年にⅡ型、つまり現在の蝦夷を発売することになりました。

伊藤 Ⅰ型に比べると、サイドとかダウンでも使いやすい設定にはなっていますが、市販のトラウトミノーの中ではピーキーな部類に入ると思います。道具というのは何かを得れば何かを失うのが当然で、その中でバランスが保たれているわけだから、どうしても必要な部分を得たのなら、足りない部分は釣り人の操作やテクニックでカバーしていかなければならないんです。もちろん、失う部分は極限まで少なくしつつ、プラスの部分をできるだけ多く乗せる。そういうルアー開発が理想とは言えると思います。10ポイント得たら、どこかで10ポイント失うのが当たり前なんだけれど、失う部分を5ポイントくらいで押さえることができれば、といつも考えています。

――イトウクラフトのミノーを使い方で分類して欲しいのですが。

伊藤 ディープとかタイプ2は特殊だから別として、いわゆる普通のプラスチックのショートリップミノーは3種類。山夷、蝦夷、そしてⅠ型の蝦夷ですね。山夷が一番ダウンに強くて、今の蝦夷が中間、Ⅰ型が最もアップよりの設定になっています。特に最初に発売したⅠ型というのは、一番思い入れの強いルアーですね。何といってもプラスティック素材のインジェクションミノーに挑戦した最初ですから。それまでもウッドのプロトなどは作っていたんですが、ウッドなら素材比重による許容範囲があるんです。例えば狙った泳ぎを出すときにインジェクションミノーはウッド製に比べるとセッティングが数倍難しい。リップやウエイト位置等のセッティングがコンマ1ミリでまったく違う泳ぎになってしまう。それをぎりぎりのところで調整し、奇跡的なバランスで完成した。この時の苦労が、ミノー作りの経験となって今に生かされているわけです。

――Ⅰ型が、廃版になっていたときでも、高い評価を得ていたことについてはどう思いますか。

伊藤 止水やアップの釣りで、爆発的なアピールをするⅠ型というのは、使い方しだいで凄いルアーになります。それを分かってくれていた人がいたのは嬉しかったですね。

――復刻はいつ頃から考えていたんですか。

伊藤 実際に本気で考えたのは、半年くらい前からです。つい2ヶ月前までは、1年間の限定復刻のつもりだったんですが、それも今は白紙。2~3年は出すことになるかもしれません。それと、Ⅰ型にせよ最初の1年の現行の蝦夷にせよ、プロトを自分で作って、それをOEMで別会社に作ってもらうと、性能が1割程ダウンしてしまっていたんです。だからこれを自社工場で作れば、前に発売したときのものよりいいものになる可能性があるんです。自社製作で、実力を出し切ったⅠ型の登場に期待していてください。  FIN





 

「蝦夷50S タイプⅡ」
2007.07.17 聞き手=丹律章

 関係者の間では、2年ほど前からその発売が噂されていた、蝦夷50Sの、ヘビーバージョンが「蝦夷50Sタイプ2」という名前でリリースされる。発売予定は8月10日。その新作ミノーの詳細を、イトウクラフト代表の伊藤秀輝に聞く。

――僕自身、その構想は以前から耳にしていて、いつ出るのか待ちわびたミノーですが、やっと発売になりそうですね。

伊藤 このミノーだけに集中できればもっと早く発売できたんですけど、やることがたくさんありすぎて、遅れに遅れてしまいました。

――8月10日は、間違いないのですか?

伊藤 ……がんばります。

――まずはスペックから。通常の蝦夷は5センチで3.8g。シンキングモデルですが、タイプ2は同じ5センチで、重量が5g。実物を見てみると、リップの幅が違うようですが。

伊藤 そうですね。同じボディ形状で1.2gウェイトを増やしたわけですから、そのままだと、重量によって、ミノーの振り、動きというのが鈍くなるわけです。動かないミノーでは困るわけですから、リップの幅をコンマ4ミリ広くして、動きを出しています。気が付かないかもしれませんが、実は長さもコンマ5ミリ長くなっているんです。

――コンマ5ミリですか。0.5ミリですよね。それぐらいの違いでミノーの動きは変わってきますか。

伊藤 もちろんです。うちのインジェクションミノーは、プラスチックの限界を狙っていますからね。バルサ素材のミノーになると、ちょっと違う話になるんですが、プラスチックの場合はコンマ1~2という差が、大きな違いになってくるんです。

――ボディがほとんど同じということは、中に入っているウェイトで調整しているということですね。

伊藤 そうです。リップを含めないボディという意味では、最初からタイプ2の発売を視野に入れてボディを作りました。蝦夷で1.25g、タイプ2ではその倍、2.5gのシンカーがボディ内に入っています。それで総重量が5g。

――蝦夷タイプ2の開発で、苦労したことを教えてください。

伊藤 そうですね。5センチという小さいボディに5gという重さを持たせると、さっきも言ったとおり、動きが悪くなるんですね。必然的にそうなる傾向にはあるんですけれど、それを泳がせるのがルアーデザイナーというか、ルアーを作っている人間の力なわけです。技術力だったり経験だったりね。それでボディ形状とかリップとか、ウェイト位置を工夫して泳ぐミノーにしてあげるわけですが、今、市場に出ている、小さくて重いミノーを試してみると、その動きのバランスが悪い。

――バランスというのは?

伊藤 ミノーの動きというのは、キレと抵抗になるんですけど、あるミノーは、キレだけだったり他のミノーは抵抗だけだったり。片方しかないミノーがほとんどです。

――キレと抵抗というところについて、もう少し説明してください。

伊藤 キレっていうのは、簡単にいうとローリングですね。リップに受けた抵抗をローリングで逃がす。だからローリングだけだと、ほとんど潜らないミノーになりがちです。極端な場合、止水ではまったく泳がないミノーになって、流れの中でターンして水の抵抗を受けてから、泳ぐというルアーになります。実際にそういうルアーもありますけどね。そして、抵抗というのはウォブリング。抵抗をリップで受け止めてウォブリングするんだけど、それだけになると、逆引きでは重くてリールを巻くのも大変なルアーも存在するわけです。

――ということは、そのどちらかだけではダメだということですか。

伊藤 いろいろな考えがあっていいと思いますけど、私は、その両方がうまくバランスして、魚が反応する動きを出せると思っているんです。そのバランスがミノーの基本性能になっていくんです。ボディサイズに対して、非常に重量がある物体を無理やり泳がせるわけですから、その調整は微妙なわけです。水の流れをローリングで逃がす、もしくは抵抗をリップで受けてバスルアーのクランクベイトのようにウォブリングする。どちらかでいいなら比較的簡単です。どちらの動きも一つのルアーに持たせることが難しくて、でも必要なことだと思っています。ローリングもするし、ウォブリングもする。止水でも動くし、アップでもちゃんと動く。逆引きでも使いやすい。それを高次元でバランスさせることが、最も難しい作業でした。

――タイプ2の動きは、今までの50Sとは違うのでしょうか。

伊藤 ローリングとウォブリングのバランスは、まったく同じです。ただ、タイプ2のほうがちょっと派手な設定です。

――このルアーを使うフィールドは?

伊藤 重いミノーというのは、飛距離が出るし、早く沈むので、普通は本流をイメージすると思うんです。広くて深い本流ですね。小渓流なら全体的に浅いので使えないのではないかと。でも、タイプ2は渓流での使用も前提に開発してあります。うちで出している、ULXというロッドでタイプ2を使うのと、ULで今まで
の蝦夷50Sを使うのと、操作感はかなり近いと思います。もちろん飛距離が出るので遠くから狙えるし、立ち位置の選択の幅が多くなるというのも大きなメリットです。

――飛距離がでるので、長く魚を誘えるのもメリットですね。

伊藤 そう。しかも、沈みが早いから、狙った層に達する時間が短くてすむ。なおさら、長い距離誘えるということになります。

――沈みが早いというのは、深場にいるでかい魚を取るにも有効なわけですね。

伊藤 もちろん。沈み込ませて、そのタナで長い間誘えるのがタイプ2です。

――先ほど、タイプ2はULXのロッドなら普通に使えると言いましたが、逆に言えば、ULでは使いにくいということでしょうか。

伊藤 うちのロッドはULでも、ベリーパワーはあるので、ベリーを使うキャストをマスターすれば、問題はないと思いますが、全てにおいてULXの方が使いやすいのは事実です。

――たとえば渓流の大場所。水深があっていかにも大物が潜んでいそうなところ。そういうところではディープという選択もあると思うんですが、蝦夷50FDとの使い分けはどうなりますか。

伊藤 動きでいうと、ディープっていうのは、水の抵抗がないと泳ぎにくい。流れなり、リーリングなりね。でも、50Sとかタイプ2は、止めながらでも泳がせることができる。時間をかけて誘うことが可能になるわけです。しかも、ディープはフローティングなので、ハンドルを巻いて潜らせるわけだから、徐々に潜って、最高深度に達して、釣り人に近くなるとまた浮いてくるわけです。ところが、タイプ2は使い方によっては、ドボンと沈めて、足元まで深い層を誘うことが可能になる。この差は大きいですね。

――今回タイプ2では、伊藤クラフトの製品としては初めて赤バリを採用しました。これの理由を。

伊藤 魚が狂うんですよ。これは前から秘密にしてきたんだけどね。ここ5年のでかいヤマメは、全部赤バリに交換して、釣ってきたんです。

――ホントですか?

伊藤 ……ウソ、ウソだよ(笑)。

――帰りに釣具店で赤いハリをたくさん買って帰ろうかと思いましたよ(笑)。

伊藤 タイプ2は、蝦夷とボディ形状が一緒でしょ。リップがちょっと違うだけで。だからルアーケースから取り出すときに、ハリの色を変えておけば迷わないかと思ってね。重さが違うから分かると思うけれど、より分かりやすくね。

――確かにそれは分かりやすい。

伊藤 大急ぎで出荷に間に合わせるつもりです。間違いなく秋のシーズンには間に合いますから、これででかいヤマメをがんがん釣ってほしいですね。  FIN

ライターの付記
 タイプ2は、ずっと前から開発の予定だけ聞かされていて、今年の5月にやっとプロトを見せてもらったんです。使っていないので何ともいえませんが、今までよりちょっと深い層を狙いやすいことは事実でしょう。
 このサイトでも何度か書いてますが、毎年ゴールデンウィークとお盆には盛岡で伊藤さんと釣りをしています。去年は確か目の前で38センチのヤマメを釣られたっけ。今年の夏こそは、このタイプ2でボトムにいるでかいヤマメを釣りたいですね。


 

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